睡眠時無呼吸症候群 検査：
PSG（ポリソムノグラフィー）vs 簡易検査
睡眠時無呼吸症候群の診断に重要な睡眠検査とは：PSG（ポリソムノグラフィー）と簡易検査が睡眠学会のガイドラインで明記されます。AHI指数にてSAS重症度を評価し、治療・対策方法を判断します。それぞれ検査のメリットとデメリットを説明します。無呼吸症候群のチェックで日中眠気スコアが高い場合、PSG・ポリソムノグラフィーまたは簡易検査が重要です。
簡易検査（簡易無呼吸モニター）
SASのスクリーニングとして重要です。患者が自宅で就寝時に測定を行い、翌日、USBメモリーに記憶された測定データは解析されます。AHI （無呼吸低呼吸指数）、無呼吸のタイプ（閉塞性，中枢性），O2 Desaturation index (ODI) などの結果が得られます。しかしながら，簡易検査はセンサーの脱落やアーチファクト等，取得データの正確性，自動解析の精度などの問題から偽陰性，偽陽性が多く，結果の解釈に注意が必要であります。また，簡易検査での結果がたとえ正常や軽症であっても，睡眠障害を疑わせる症状がある場合は，呼吸障害以外の睡眠障害も正確に診断できる医療機関との連携を築いておくことが重要であります。最近の新しい簡易検査機器では、精度が高い結果を得られます。
PSG（終夜睡眠ポリソムノグラフィー、Polysomnography）
SASの確定診断にゴールドスタンダードなテストです。PSG検査では睡眠の評価として脳波、眼球運動、オトガイ筋の筋電図を、呼吸評価として鼻口の気流、胸郭の呼吸変動、動脈血酸素飽和度、いびきを、その他，心電図，全脛骨筋の筋電図など各種生理現象を客観的に評価します。PSGのために病院に１泊入院する必要があるが、SASの正確な診断が可能であり、治療方針を決定する上で最も重要なテストであります。
参考文献
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